cream

 

music & words: Ho_ly

 

夕暮れ 二人で歩いてる途中で

触れた手の甲のざらつきが じんとくる

 

汗で濡れてもにぎったまま離さなかったあの頃とは違うけど

僕はそれがうれしい

 

ともに夜を数えて 朝を迎えて 季節を越えて

こうして二人で 同じ方向いて歩いていける それが

 

帰ろう 僕らの居場所に

もうすぐ日が暮れて 悲しくなる前に

必ず二人を分かつ日が来るけど

それされ二人のものだから 僕はそれがうれしい


〈解説:Ho_ly〉

 

珍しくメジャーキーの歌ですね。

 

東日本大震災があって、僕も少なからず何かを感じ取ったわけですが、

普段ひねくれて文句ばっかり言った歌を作ったり、一人の世界に閉じこもった歌を作ったりばかりしているんじゃなくて、たまには素直なメッセージを誰かに伝える歌を作ってもいいなじゃないかと思ったわけです。

 

で、一番身近な奥さんかなと。

 

実は私、大学時代から数えると実に18年くらいずっと一緒にいるんです。奥さんと。

そんな今、ふと思ったことを書こうかなと。

 

奥さんも年をとっていくわけで、当然そういった「老い」を感じることは日々あるわけですが、

むしろそれまで一緒にいられた「時間」に対してありがとうと言いたいなと。

もちろん僕みたいなもんと一緒にいてくれてありがとうとも思いますし、

これから二人が老いていって、いずれ死んでしまうのはとても哀しいとも思うのですが、

 

少なくとも今二人は一緒にいて同じ方を向いて生きている。

これからもそうだし、二人が死んでしまって離れ離れになっても、

「死の瞬間」さえも二人だけのものだから、僕はそれがうれしいと。

 

ふとそういったことを思った、ただそれだけの歌です。

 

こういう曲は思いを込めれば込めるほど、みっともなくなるという持論がありまして、非常にさらっと歌っています。

 

わざわざ朝起きてすぐにボーカルを録音したり(笑)

おかげでいい感じに音をはずしたり、眠そうだったりしてます。

 

歌の部分はさらっとしてますので、後半のアウトロでガツンと弾いてます。

 

一番最後のテンポフリーになるかならないかというところで、申し合わせたわけじゃないのに奇跡的に3人のタイミングがバシッと合うところがあるんですが、そういうところはしびれますね。

 

この曲は僕の中でもある種特別な曲になりました。

 

 

〈解説:HARA〉

 

アレンジが固まるまでに時間のかかった曲でした。

いい感じに仕上がったので、一度ライブでやってみたいですね。

アレンジがまだ固まっていない頃に一度やっただけなので。

 

そう言えば、ライブのときはWackyにギターとベースを両方持ってやってもらおうという案があったのを

思い出しました。

イントロから8分で刻み続けるバッキングギターと、途中から入るアルペジオギターを両立させるための

苦肉の策です(笑)

結局日の目を見ることはありませんでしたが、スタジオリハではWacky大忙しでした。

イントロ~Aメロはバッキングギター、Bメロはベースってな具合に楽器を持ち替えて。

彼のミュージシャンとしての器を一回り大きくした試みでしたね。(んなわきゃないっつーの)