music & words: Ho_ly
歪なシェイプをたたえ なお生きている
魅惑な吐息はもう消えてしまった
目元には過去が深く 刻まれている
そのままで ちょうどいい
受け入れざるを得ないことも増えた
あきらめることを正当化してきた
醜い部分も多く見えてきた
素のままで ちょうだい
気にしないで 時が経つのなんて
面と向かって 認めたらいい
少しずつ汚れるたびに増していく
輝きがいい
日に日に失われていく輝き
皮肉にも染み出していく響き
時に塞いで うつむかないで
開き直って 笑ったらいい
少しずつ湛えていく苔のような
趣がいい
〈解説:Ho_ly〉
スプロケという名前もない頃、作った曲です。
当時U2っぽくしたいなと思って作っていたのですが、なかなかアレンジがうまく行かず、だいぶ時間を置いてガラッとアレンジを変えてやっとここまで辿り着いたという感じの曲です。
僕はもうこの曲は「ボツ」だなと思っていたのですが、HARA氏がどうしても曲として仕上げたいと言ってくれて、なんとかアルバムに食い込んだ形です(笑)
東京でやっていた頃はコードワークが多くて、単音リフというのはほとんどやらなかったんですね。それは3ピースでライブをやる時にスカスカになっちゃうというのが一番大きな理由です。
こっちで新しいバンドをやるとなって、今までできなかったことにどんどん挑戦していこうと思ったんですね。それで一番手っ取り早い単音リフに手を出したわけですが、見事に失敗したという。
でも最終的にいい形になったと思います。
わりと男臭い歌ですね。
歌詞もまさに「おっさん賛歌」です。
年をとると醜くなっていくこともあるかも知れないけど、
それがいいんだと。
苔が年を経るごとに美しさを増していくように、
おっさんだって味わいを出していってるんだぞと。
そんなような曲です。
この曲はいわゆる「クリック」を使わないでフリーテンポで録音しているので、
リズムがぶれたりゆらいだりしているところがあるかも知れません。
その分、正確なテンポでは出ない味が出ているんじゃないかなと思います。
〈解説:HARA〉
一度ボツになりかけてアレンジし直すとき、少し民族っぽくしたいなという思いがありました。
結果的にはロックっぽい仕上がりになりましたが。
この曲はギターソロが好きですね。
ライブでも独特な空間を作ってくれています。
ドラムはサビで少し走りたかったのと、最後のサビ前で感情の赴くままに叩きたかったので
フリーテンポにしました。
Ho_lyはああ言っていますが、個人的には初期のアレンジも結構好きな曲でした。