G

music & words: Ho_ly

妄想めいた 透明でウェットな期待が染み出してる
一心不乱に 細部まで描写して 撫で回してる

熱病に似た苦しさと快楽に声が漏れる
独特な香りを放って  さらにその奥まで
幾度と無く幾度と無く没入して
意識と無意識の狭間へ

夢で何度もしたみたいにapplyしてみて
たぶんもう柔らかくなって
蜜のように何の抵抗もなく
危険なムードを受け入れる 蕾になってる

汗ばんで 指を濡らして 息ひそめて

夢で何度もしたみたいにapplyしたいよ
脳内で達してしまいそうで 震えてる
何の迷いもなく 狂気の世界で 永遠に
泳ぐつもりでいるよ

はみ出して 汚れたって 厭わないで

〈解説/Ho_ly〉

 

2011年くらいだったと思いますが、レディ・ガガが僕の中でかなりアツくてですね。単純にダンスナンバーというか、バンドのことなんかまったく考えてないんですね。頭の中にこのイントロが流れてきまして、「おっ!めっちゃカッコイイじゃん!!」というもうそれだけで一気に作った曲です。

 

スプロケの曲の特徴として、Bメロを作らないというのをいつもわりと考えながら作っているんですが、この曲に関してはどうしてもBメロが無いとサビまでもっていけなくて、Bメロを作りました。するとサビがするすると出てきまして、余韻でDメロまでできちゃいました(・∀・)

 

このDメロのミュート音がそれまで使っていた Gretsch の Silverjet ではしっくりこないなと思っていた矢先、とあるギター雑誌で目を釘付けにされたギターがありまして、まさにこれしかない!ということで Epiphone の Wilshire Tremotone(復刻版) を購入しました。このギターはこのリフを弾くために買ったと言ってもいいくらいです。

 

今でもこのデモ音源が残っているんですが、リズムマシンとギター、ボーカルはハミングで歌ったもので、ほぼ完成形に近いです。それほど鮮烈にこの曲は最初から細部にわたって決まっていた気がします。

 

僕の曲の特徴として、わけのわからない転調というのがあるんですが、ベースのワッキーがうまくまとめてつないでくれました。僕は特に彼のベースに関して何も言ってないと思います。このベースが無いと、音楽としてバラバラな印象になっちゃいますね。この曲を聴いた人の反応で面白いのが、音楽をやってる人は必ず「ベースが良い!」と言います。それだけ印象的なベースです。

 

ドラムに関しては、最初少しハネた感じで考えていたんですが、これも確かワッキーの一言だったと思いますが、「オモテでドンドンやったらどうですかね?」というものでした。これが決定打でしたね。ドラムのHARA氏も「それだ!」って言ってそれから急にアレンジが固まりました。

 

まー考えてみれば最初から「ダンサブル」な感じを思い浮かべてるので、オモテノリが合うのもごく自然な流れというわけですね。

 

歌詞に関しては、いつものごとく変態な曲にしようと思ってまして、もう完全にそのものです。いつも仮の曲名をつけるときにアルファベットにしたり簡単な英単語にしたりして、結局そのまま本当の曲名になっちゃう流れが多いんですが、アルファベット1文字の時は、その曲のキーをつけることが多いんですね。Dの曲はD。Eで始まる曲はE。

 

ただ、この曲に関してはまったくGは関係ないキーなのに「G」。

それはもう多くを語らずとも想像していただければと思いますが、とにかくどエロというかど変態というか、官能的な世界を表現しようと思って作りました。

 

できるだけ男女どちらでも当てはまるように作ったつもりです。

 

おかげさまで、この曲はかなり好評を得まして、バンドコンテストの「あまばん」で本戦に出場できたり、「鳥取だらずプロレス」の「G」選手の入場曲に使ってもらったりと、スプロケを代表する曲のひとつとなりました。

 

 

〈解説/HARA〉

 

Ho_lyの熱い想いとは裏腹に、最初デモを聴いたとき、あまりピンとはこなかった記憶があります。

 

当時はChemical brothersの生ドラムっぽい曲がすごく好きな時期で、スタジオでアレンジを練る際に

あえてラフに叩いてみたりもしました。

でも何かしっくりこず悩んでいたときに、Ho_lyもふれていますがWackyの表ノリのアイデアに救われました。

 

面白いもので、この曲は時間が経つにつれ徐々に好きになってきて、今が一番好きなのではって感じです。

ライブで毎回やるので、メンバーはそろそろ飽き始めているかもしれませんが(笑)