I/O

music & words: Ho_ly

 

アクセスは禁止されている モラルのないクラッカーみたい

フラグはすでに立っている PRAMはクリアできない

 

H O G E  H O G E

アドミンで試してみて

H O G E ...

 

クラスタに取り込まれている恍惚を想像してみる

REALは当分無理なんだ 16進数でイかせて 

PINGはまだ通らない スプールも溜まってないようだ

疎通は確認できない

ポートはもう開いてるのに

 

I/O I/O こころ痛いよ

本能に従ってるだけなのに

壊れていくその愛を 愛をつなげたいよ

あるいは妄想か

アトラクティブな夢なのか

 

I/O I/O 痛みなど無いよ

本当に自分は生きているの? 解らない

でも愛を 愛をつなげていたいよ

悪いのは業なのか

新手の闇なのか 

 

〈解説:Ho_ly〉

 

この曲の原案は、2008年くらいだったかな。東京にいた時にできていて、実はスプロケではなく「ORANGEBOX」でやろうとしていたんですが、僕が東京を離れることになって、実現することはなくなったんですよね。

 

スプロケでメンバーも決まって、さてこのバンドの方向性どうしましょうかねという時に、色々僕がためている曲のアイデアをメンバーに聞かせたんです。で、その中でこの曲のデモをHARA氏が「やりたい!」と言いまして、東京にいる ORANGEBOX のメンバーに「この曲使うよ」と断りを入れてスプロケでアレンジしました。

 

元々はすごくダンサブルなハイテンポの曲だったんですが、「ちょっと RADIOHEAD っぽくしたいな」と思ってミドルテンポに変えました。それが良かったかなと思いますね。

 

よくこの曲のサビのコードについて質問を受けるんですが、頭の中で流れているコードをできるだけ忠実に再現しようとしたらこうなってしまったということしか言えなくてですね、理論的にはまったくわかりません。

 

僕の曲はしばしばそういうことがありまして、コード名もぜんぜんわからない場合があります。「ここのコードはこれだよね?」とか、「ここはこういう意図でこのコードにしたんだよね?」とか言われても、わからないことが多いんです。

 

ルート音くらいはわかりますがね。

 

歌詞ですが、当時僕は「デジタルとアナログの融合」をなんとなく意識して曲を作っていたようで、この曲はデジタルな女の子を好きになってしまう男の話をテーマにしています。

 

なんとかして女の子にアクセスしようとしているけど生身の自分はどうしようもないという状態ですね。

 

「HOGE」についてもよく質問されるんですが、これ非常に説明が難しいので詳しくはググってもらった方がいいかもしれません。

 

よく無線LANとかネットワークで ID とパスワードを設定することがありますが、そういうときに「とりあえず何でもいいけどなんか名前を入れないといけない」という状況があります。そういう場合になんでもいいので入れる名前として「hogehoge」と入れたりするんですよね。

 

要するに「太郎」とか「花子」と同じような感じなんです。

 

こういう用語をたくさん散りばめたのがこの曲の特徴ですね。

女の子にアクセスしようとして「HOGE」とやってみたり「admin」で試してみたり、いろいろやってる様子を描いています。

 

以前東京でシステム管理者的なことをやってた時代がありまして、その経験をオーバーラップさせてます。

 

いろいろな意味でこの曲は東京と島根の要素が詰まっている感じがあります。

 

 

〈解説:HARA〉

 

この曲のもとになったデモを聴いたときのことはよく覚えています。

スプロケにWackyが加入することになり、Ho_ly宅で初めて3人で呑んでいたときでした。

当時は3人とも家が近く、機会があればちょくちょく呑んでいた様な気がします。いや~懐かしい。

 

話しはそれましたが、そのデモを聴いたときに私の最も好きなリズムパターンが頭の中でバシッとはまりまして。

これは絶対かっこよくなるという自信がありました。

 

スプロケオリジナルメンバーでの1作目ということで、メンバーそれぞれが自分の色を詰め込んでいる気が

します。

 

Wackyは間奏でスラップしてますし。

そういえばWackyには当時スラップのイメージを強く持っていましたね。

最近はめっきり弾かなくなりましたが。

 

Ho_lyについては偉そうですが私の知らない東京時代での成長をかなり感じ、気おくれすらしました。

東京で3まわりくらい大きくなっていますね(笑)

たいした男です。