R0

 

music: HARA, Ho_ly

words: Ho_ly

 

生きてるということを思えば エネルギーは欲望と慄きだろう

赴くままに我が物にして 行き着く果ては無の世界だろう

 

いずれ逝くのが自明ならば なぜ人は求めるのだろう

1秒ごとに近づく闇を 気づかぬふりで貪るのだろう

 

この身が消えてしまった後に この世は何が残るのだろう

物語の続きがあるとしても 躯さえ連れていけない

 

何の意味があるの?

 

どうせ 最期に全部置いてってしまうから

何を手にいれても意味を持たないが

だから今だけは ありったけの欲望を この車いっぱいに詰め込んで

 

永遠の幸せを願うこと 叶わぬ夢だと知りながら 

この世界が無限に続くなんて 根拠のない期待を

 

それでも 願わずにいられない

すがらなければ 生きていけない

それなら いっそ夢だけを

追いかけてさえいればいい

同じ道を辿るならば


〈解説:Ho_ly〉

 

この曲はHARA氏が持ってきた曲で、確か1コーラスくらいは入ってたような気がします。

例によって僕がコードをいじったりメロディをつけたりしてます。

 

非常にストレートな曲ですが、転調もすごかったりブロークンな部分もあったりで、面白い展開だと思います。

 

この曲は「rotten」と同じ時期にできてきた曲で、ライブで続けて演奏するために1音下げのまま演奏していたのですが、そのヘヴィーな感じが良くて、本チャンも1音下げてレコーディングしています。

 

HARA氏のルーツには「ロックンロール」というのがあるので、

スプロケの中でもひとつ味を加えてくれるというか、

いい意味で「張り合って」くれていますね。

 

ボーカルですが、実はこれ「仮歌」なんです(汗)

 

最初に全体の感じがわかるために仮のボーカルを入れていたのが、本チャンになってしまいました。

なんとなく力が抜けているのがわかりますでしょうか?

 

普通レコーディングは1曲ぶっ続けで1発で録るというのは、意図的な場合を除いてあまりしないのですが、このボーカルは確か1テイクで録りっぱなしで録音したと思います。

後々録りなおそうと思っていたのですが、HARA氏が「このボーカルいいね」と言っていたのでそのまま採用しちゃいました。

 

歌詞の方はまたダークな感じでして、

 

人間って、というか生きている物って必ず死にますよね。それなのにどうして欲望は尽きないんだろう?と思うことがよくあって、そういうことを書いてます。

 

どうせ死ぬのに、どうしてそんなに欲しいものがあるんだろう?手に入れてどうしたいんだろう?死後の世界に持っていけるわけじゃないのに。

 

ましてや自分の身体でさえ、あの世にはもっていけないのに。

 

というような感じです。

でもまー何も考えずに今は貪っていけばいいじゃんという楽観的な終わり方になってますが。

 

最初HARA氏が曲を持ってきた時は、「CAR」という仮題がついてましたが、

「0(ゼロ)に向かって走っていく道」という意味を込めて「R0(ルートゼロ)」

と名前を変更しました。

 

疾走感のある曲なので、車とかで楽しんでもらえればと思います。

 

 

〈解説:HARA〉

 

ギターを掻き鳴らして歌う曲が欲しくて作りました。

期待どおり最初からHo_yがいい感じに掻き鳴らしてくれています。

 

個人的にはサビ前のベースラインが気に入っています。

あのラインは全く予想していませんでした。

 

曲の展開的には「D」に近いと思っています。

サビは1回のみでもう帰ってくることはないという(笑)