rotten

 

music & words: Ho_ly

 

なぜあなたはそんなに 手放しで喜ぶの

なぜあなたはそんなに 小さなことで怒るの

この世の終わりのように 哀しい顔できるの

なぜあなたはそんなにも 幸せかみしめるの

 

僕は 本当に この世に 生きているの?

心に触れたものは まだそばにあるの?

 

どこか遺伝子の 配列が組み変わって

何かの感情が 欠落してしまった

 

僕は 本当に 身の回りの事象が

存在しているのかも わからないでいるよ

不安や恐怖でさえ 造り物なのかもしれない

 

いつか 本当に その ときが 来るの?

僕は本当に 人らしくなれるの?

 

I'm rotten to the core.

僕はどこ? 心はどこ?

I'm rotten to the core.

心はどこ?


〈解説:Ho_ly〉

 

この曲は1音下げチューニングで、しかも6弦をドロップしてますので、6弦は「C」ということになるんですが、すごくそれが効いてる曲だと思います。

 

たまたまそのチューニングでペラペラを弾いてみたらいい感じになりそうだったので、するすると出来た曲ですね。

 

僕は普段「フッ」と頭に曲が流れてくるのをできるだけ再現する形で曲を作るのですが

(要するにギターを持って曲を作りはじめない)

この時はギターから曲ができたという感じです。

 

最初は、ライブの最初に流すSE代わりにしようかと思っていたんです。

なのでメロディも作る予定はなかったですし、メロもAメロとBメロがあって終わり。

1分ちょいの曲だったんですよね。

 

でもドラムのHARA氏が「これちゃんと間奏とかも作って曲にしようよ」と主張してきたので、なんとかひねり出して作りました(;´∀`)

 

一回「これで終わり!」と思ってる曲の続きを作るのって、けっこうしんどいんですよね。

でもいい感じにできてよかったです。

 

終盤の突然のバリトンギター的リフが楔のようにガツンときます。

 

不協和音ギリギリ(ほぼ不協和音?)を狙っていて、変拍子・転調もひどくて曲としての秩序をかろうじて保っている感じですね。でもボーカルのメロディラインはそんなに突飛な感じではありません。

 

全体的に民族的な雰囲気になりました。

 

一度、ライブでヴァイオリニストとコラボしてすごくいい感じになったので、レコーディングもお願いしたかったのですが、スケジュールの都合もあってそれは叶いませんでした。でもこのバージョンも良い感じになったかなと思います。

 

歌詞については、いつもの通り「頭おかしいんじゃないか」という感じですが、

 

僕ってたまに「自分の感情はどこか欠落しているんじゃないか」と思うことがあるんです。

周りの人がめちゃくちゃ楽しそうに笑っていても、どこか自分は心から笑えなかったり、ものすごくショックで悲しいことがあっても、なぜかそういう境遇にいる自分を客観的に見てしまうことがあったりして、自分は心が欠損しているのかもしれないと思うことがよくあって、そういう意味を込めて「rotten」と名前をつけました。

 

突然狂ったようにバリトンギターが入るのもそういう感情を爆発させたかったという意図があります。

 

 

〈解説:HARA〉

 

アルバムの中では異色の曲ですね。

 

Ho_lyの言うとおり最初はライブのオープニングを飾るSEがわりだったのですが、それで終わらせるのは

もったいないと思いHo_lyに歌をつけてもらいました。

 

依頼しておきながら何ですが、この曲によくメロディをつけたなと感心しています。

 

手前味噌になりますが、Ho_lyとWackyは無茶振りをしても一度は消化してみようとする姿勢が

素晴らしいですね。
私は無茶振りをする側なので気楽なものですが(笑)

 

ドラムについて言えば、メリハリをつけるために間奏まではひらすらリムショットを使いグッと抑えた演奏を

しています。
そして間奏で一気に爆発!! そんなイメージです。

 

ベースもなかなか面白い動きをしていて好きな曲の1つです。