service

 

music & words: Ho_ly

 

何が欲しくて 垂れ流してるの?

上辺をなぞっただけのちゃちなフェイクを

 

それが刹那の 魂の一部なの?

くだらん安いくだりに 酔いしれてる

 

ガラクタなんかに 金をだしてるの?

それが盲目の末路なんだ

 

I guess there's nothing  but so sweet service 忘れないで

I know the amount of nervous service 薄れていく憤りよ

 

陳腐なフレーズが商品化されて ショーケースに並んでる

新しい焼き増しが 出来上がって

ほら みんなウソの涙を流してるよ

 

不安や怒りを 塗り固めてるの?

根拠のない 確信をほのめかして

 

ミジュクナボクニツバサヲクダサイ

夢見るのも それぐらいにしといて

 

悪貨が良貨を駆逐するみたいに すべてが腐敗していくよ

新しい詭弁者が振りまいて ほら未来がカオス化していくよ

 

見ないで 気にしないで 僕は僕で 好きにやるから

ひとつだけお願いだ アートを気取らないで

 

それはサービス


〈解説:Ho_ly〉

 

いつごろ思いついた曲なのかすっかり忘れてしまいましたが、ひと通り初期衝動的な曲は作ったので、少し実験的というか、遊びの世界になってきた時期だったように思います。

 

高校時代からHR/HM系をよく聴いていて、extremeが大好きだった(今もすごく好き)ので、その影響がかなり出ていると思います。16分でひたすらリズムを刻んでいます。

 

ギターソロもかなり長いですね。不必要なくらいに長いです。

いつも僕の曲はギターソロが少なくて、一部の人から「もっとギター弾いてよ」と言われることが多く、こういうワンコード的な曲はそういうのにぴったりかなと思ってたくさん弾いてます。

 

これライブでやるのすごい大変なんですよね。3人が16分をピタッと合わせるのって、かなり大変です。気が抜けない。

 

そしてそれを弾きながら歌うわけですからかなりややこしいです。

 

歌詞ですが、かなりひねくれてます。

 

愛だの恋だの、夢だの希望だの、そういった上辺だけの当り障りのない歌に憤りを感じることが多くて、しかもそういった曲を歌う人がそんな曲を「アートだ」と言わんばかりのパフォーマンスをするのがすごくキライでして、「そんなのはアートでもなんでもないよ。それはお客さん相手のサービスだよ。」という意味を込めてserviceというタイトルをつけてます。

 

もちろん愛や恋、夢や希望というものは素晴らしいものですので、そういう曲すべてを否定するものではありません。

 

ちょっとこのへん語弊がありそうであまり詳しく解説するのがはばかられますが、誰か特定の人とか曲を批判する意図はありませんのでご理解ください。

 

僕の曲ってそういうの多いんですよね。誤解を生じやすいというか。

でも何を表現するかというのは自由だと思うので、これからも憤りや憂いを歌にしていきたいと思ってます。

 

 

〈解説:HARA〉

 

Ho_lyのつくったデモを聴いたとき、ドラムは打ち込みにして無機質な感じにしたいなと思いました。
結局は自分で叩いていますが、どういう心境の変化があったかは思い出せません。

 

この曲はサビのボーカルとベースライン、間奏中のギターによるスクラッチ風な音が気に入っています。
スクラッチ音については、スタジオでアレンジを練っていた時にHo_lyが何気なく弾いたのを私が気に入り、

間奏に入れてもらうことにしました。
いつかライブでDJとコラボして本物のスクラッチを入れてもらうのも面白いなと思っています。

 

この曲、4年くらい前にリリースしたミニアルバムにも入っているのですが、実は当時の音源とは違います。

どうしてもドラムの音に納得のいかなかった私のわがままで、全て一から録りなおしてもらっています。

 

メンバーの皆さん、お手数かけました。